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かむじゆう役 大熊ねこ に聞きました。


アイホール「かむじゆうのぼうけん」まで、あと1週間!

当日券も、10日(金)10時から発売が決まりました。詳細は、こちら

本番を前に、かむじゆう役の 大熊ねこさんに、インタビューしました。

-「かむじゆうのぼうけん」は、2007年から劇研なつまつり(アトリエ劇研)で開催しました。それから、10年間にわたって毎夏に上演してきました。大熊さんは、思い出す子どもたちは、いますか?


忘れられない出会いばかりです。

わたしが「かむじゆうのぼうけん」の時間の創り方で好きなところは、たのしいおもしろいうれしい瞬間だけでなく、こわいさみしいむずかしい瞬間ともしっかり出会ってもらう、ということです。

暗闇がこわくて、スタッフさんの扮装がこわくて、お母さんが恋しくて泣いていたお友だち。そんなみんなが次の年には少し大きくなって、生まれたばかりの弟妹を連れて、笑顔でまた会いに来てくれる。

「かむじゆうのぼうけん」はその繰り返しで11年間のうちにたくさんのお友だちに出会いました。そしてお友だちの成長していく姿に感動してきました。それがいちばんの幸せでした。

-大熊さんは、子どもたちのエピソードをよく覚えていますよね。予約表に名前を見つけては、「スタッフさんを怖がっていた子だ」とか、「一昨年きてくれた子だ」とか、盛り上がりました。去年の夏にアトリエ劇研の閉館が決まり、「劇研なつまつり」も最後になったのですが、初期に参加してくれていた子どもたちが会いにきてくれたのは、感動でした。もう、中学生になってて。最後の公演を観てくれて。あと、たくさんお手紙もいただいてますよね。羨ましい。

はい、また会おうねとか、悩みを打ち明けてくれたお手紙ももらいました。どれも宝物です。

ー去年の夏には、まさか再演できるなんて思ってもいませんでした。最後に、「この11年間ありがとうございました」とお礼を伝え、たくさんの拍手をいただいて幕を閉じましたもんね。まさか、こんなに早くに再演できるなんて!決まったときは、去年の夏に遊んだ子どもたちに早く伝えなくちゃ!と思いました。


まさに夢のよう、というか、いまでも夢ではないかと思っています。本拠地だった劇場とともにあった企画ですから、その閉館とともに自然と区切りがついてしまうのかと思っていましたが、会場を変えて開催する機会を与えていただいたことで、「かむじゆうのぼうけん」が「作品」として積み重ねてきたことを改めて振り返ることにもなりましたし、まだこの作品を創っていっていいんだという心強さとともに、まだまだ創りたいんだという自分の素直な気持ちにも気づくことができました。

再びゼロからのスタートで、大切に創らせていただきます。

-ほんとにゼロから。全てのシーンを見直してます。長いこと同じノリでやってきましたが、「劇研なつまつり」の枠が成立させてくれてたとこありますもん。あと、広い。アイホールは、広いんです!また観たいと思ってもらえる作品を目指してます。なので、タイトルも「かむじゆうのぼうけん」にしました。

これまでは、「かむじゆうのぼうけんーぞうのはなよりながいいと」のように、サブタイトルつけたよね。

-そう、アイホールでする作品が、「かむじゆうのぼうけん」になるように。

-大熊さんにとって、かむじゆうとはどんな役ですか?もう11年も演じてますもんね、お付き合いが長い役だと思いますが。


かむじゆうは、わたし自身の中にまだ眠っている子どもの部分をこれでもかと引っ張りだして、思いのままに遊ばせようとしてくれます。

だから恥ずかしいほど純粋に「楽しい!」を求めてお芝居を創ることができます。

そこに集まったみんなが「楽しい」という感覚に向かって時間を創っていくこの「かむじゆうのぼうけん」という作品に身を置いているとき、わたしはただの演劇大好き少女です。そういう意味で、かむじゆうはわたしの原点です。

ー原点だなんて、嬉しいな〜。ただの演劇大好き少女って、メンバーみんなそんな気がします。稽古していて、お芝居は「ごっこ遊び」なんだと思ってます。これ、子どもたち得意でしょ?演劇はそれだけじゃなくて、工作したり、仮装したりもする。これも、子どもたち、好きでしょ?だけど、全部しなくてもいいんです。やりたいことを楽しんじゃえばいい。あと、観て楽しむもOK!「かむじゆうのぼうけん」は、一日すごず長いプログラムだから、ゆっくりと慣れて、遊んでもらえたらいいなと思っています。劇場の面白いをたくさん用意してますし。うふふ。

新しい子どもたちと、かむじゆうがお友達になれること楽しみにしています。

ーほんと、楽しみ!みなさんのお越しをお待ちしております!

待ってます〜!


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