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R5びわ湖ホール舞台技術研修〜人材育成講座

 令和5年度びわ湖ホール舞台技術研修人材育成講座成果発表公演「長靴をはいた猫」終演いたしました。今回は、猫が主役ということで、元気な猫とその仲間たちが舞台を走り回りました。舞台装置の柱も動かしながらのパワフルな作品に仕上がり、また、びわ湖ホールアンサンブルにご出演いただけ、嬉しい公演となりました。


 衣装・舞台美術・映像・小道具・チラシは、立命館大学と成安造形芸術大学の学生が担当され、昨春からスタッフワーク講座等で意見交換を重ね、デザインから製作まで携わってくれました。また、小屋入りからは人材育成講座の受講生がオペレーションや舞台進行等に加わりました。


 本事業は10年目の集大成となり、今年が最後の実施となりました。このような大規模な企画が10年毎年実施できたことは、公共ホールの事業として歴史に残る功績だと自負しています。住む場所や年齢が違う人々が出演者という同じ立場で繋がり切磋琢磨する姿は、劇場が地域へ開く役割の1つだと感じられました。また、別の舞台現場で再会された方々もおり、未来の芸術家や劇場スタッフの育成へ貢献されてきたことを実感しています。このように成長を喜び合えることも、10年にわたって実施できたからこその成果です。

 

 このような大規模で、大勢の方々を巻き込んだ事業が、10年も継続して実施できたのは、本事業を発案された主催者スタッフの熱い情熱のおかげです。


 私自身としても、演出助手として7年、演出として3年関われたことで、劇場の魅力的な使い方を学ぶことができました。そして大劇場で創作する面白さにハマってしまいました。劇場の価値は、新しい機材や機構等で測られてしまいがちですが、私は、舞台を愛するスタッフがいる劇場こそが、価値ある劇場だと思うようになりました。びわ湖ホール前館長が「劇場は有機物である」とおしゃった、この言葉は、私の胸にも刻まれています。









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